Our History
Farrow&Ballの歩み
黎明期のFarrow&Ball
1946年、ドーセット州でJohn FarrowとRichard Ballの2人の先駆者により全てが始まりました。Farrowは、第二次世界大戦中にアイルランドのアグニュー・ペイント社で働いていた化学者であり、Ballは捕虜として生き残ったエンジニアでした。
2人は地元の採掘場で出会った後、最高級の原料を使用し豊かな色を持つオリジナルレシピの塗料を作ることに情熱を傾けました。
屋内外問わず、どこに住んでいても、どんなスタイルであっても、自分らしいスタイルを作り出すことができます。
重要な契約を獲得
二人は、ドーセット州バーウッドに最初の工場を建設し、フォード・モーター・カンパニーやローリー・バイシクル、アドミラルティ、ウォー・オフィスなどと契約し、塗料を供給しました。
しかしその後、火事が...
1960年代も終わりに近づき、John FarrowとRichard Ballは成長したビジネスをノーマン・チャペルに売却。しかしその直後、大火事で工場の大部分が焼失してしまいました。
その後、Farrow&BallはWimborne近郊の現在の工場に移転し、それ以来、塗料や壁紙を製造しています。
変わらずに残ったレシピ
1970〜1980年代にかけて多くの企業が顔料を減らし、プラスチックを加えたアクリル塗料を作り始めましたが、Farrow&Ballはオリジナルのレシピと昔ながらの手法を守り続けました。ドーセット州の片田舎で脚光を浴びることはありませんでしたが、誇り高く伝統的なアイデンティティーを企業として保ち続けました。
最初の10年
次の変革期を迎えたのは、1990年代に入ってから。歴史的インテリアアドバイザーであるTom Helmeと企業の財務担当であったMartin Ephsonが1990年代初頭に会社を引き継ぐと、リーダーシップを発揮。Farrow&Ballは、数々の歴史的建造物をその時代にふさわしい色で修復することに重点を置き、本格的に成長への道を辿り始めました。
・1994年 初のストッキストであるPaint & Paperと契約。現在も同社と取引を続けている。
・1995年 伝統的なブロック&トラフプリント、本物のFarrow&Ballの塗料を使った職人技の壁紙を作り始める。
・1996年 フルハムロード(ロンドン チェルシー地区)に初のフラッグシップショールームをオープン。
・1999年 トロントに海外初のショールームをオープン、続いてパリ、ニューヨークにも進出。
・1999年 ウェブサイト『farrow-ball.com』を開設し、デジタルの世界に踏み出す。
グリーン化
2010年1月、Farrow&Ballは大胆な決断を下し、全油性塗料製品をVOC(揮発性有機化合物)の少ない環境に優しいエコフレンドリーな水性塗料に移行しました。リサイクル可能な塗料缶から責任を持って調達している壁紙まで、地球環境やそれを使う人々にできるだけ優しいものにすることは、Farrow&Ballの全ての活動の基軸となっています。今回の受賞は、環境保護を継続的に貢献してく先駆的な行動であり、競合他社をリードするものとなりました。
デジタル化の推進
2010年英国Farrow&Ballでは、Facebookページを開設した後、Twitter、Instagram、Pinterest、YouTubeなどを展開してきました。続いて、オンライン・インテリア・マガジン『The Chromologist』と『Inspiration』を立ち上げ、色のインスピレーションをご紹介していく拠点としました。現在では、ソーシャルメディアでのファン数が100万人を超え、毎月50万人以上の方々にFarrow&Ballのウェブサイトをご覧いただいています。
カラーコンサルティングのグローバル展開
2012年、訪問型のカラーコンサルティングサービスが世界に広がっていきました。ご自宅にいながらにして、カラースタイリストがお客様のご要望に応じたアドバイスを行い、インテリアのイメージチェンジをお手伝いします。
今日のFarrow&Ball
現在、Farrow & Ballのオリジナリティのあるデザインは、モダンや伝統的といったスタイルやおうちの大きさに関わらず、世界中のあらゆる住宅の屋内外を彩っています。世界各国に60以上のショールームを持ち、グローバルな販売網を構築していますが、地元である英国ドーセットのルーツを忘れたことはありません。